2月の生活保護申請、20%増 20年4月以来の高水準

厚生労働省

 厚生労働省は10日、2月の生活保護申請は1万9321件で、前年同月と比べ20.5%増えたと発表した。増加は2カ月連続。伸び率が20%台となるのは、新型コロナウイルスが流行し雇用情勢が悪化した2020年4月以来となる。

 担当者は「2月の申請件数自体は1月より減っている。前年2月の件数が少なかったことで伸び率が高くなった」と分析。こうした増減の要因は経済やコロナ禍の状況、物価高など複合的だと説明した。

 今年2月から生活保護を受け始めたのは1万7300世帯で、前年同月比13.6%増。それ以前から受けている人を含む受給世帯数は164万2915世帯となり、0.1%増だった。

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