甘さ、大きさ十分 プリンスメロン 倉吉で査定会(鳥取)

糖度を調べるJA鳥取中央の職員=9日、倉吉市越殿町のJA鳥取中央本所

 倉吉市名産プリンスメロンの査定会が9日、同市越殿町のJA鳥取中央本所であった。持ち込まれた3個の糖度を検査した結果、平均糖度は前年と同じ16.9度で大きさも順調に生育。生産者は「甘さもおいしさも例年通りの十分な出来栄え」と笑顔を見せた。出荷はこの日から始まった。

 同市でプリンスメロン栽培が始まって今年で55年。土作りにこだわり、減農薬に取り組もうとミルク栽培を導入し、県特別栽培農産物認証を受けている。高い香りと爽やかな甘さが特徴の初夏を告げる果物として県内外で人気があり、ふるさと納税の返礼品のリピーターも多い。

 今年は17戸が165アールで栽培。同JA倉吉メロン生産部の佐々木敬敏部長は「3月の日照時間が昨年比154%で順調に育った。資材が高騰して苦しいので単価が上がれば。味には責任を持つ」と話した。

 同JAでは14日から20日まで、選果場で進物特別販売を受け付ける。鳥取市のSマート田園町店で13日、4年ぶりに対面販売する。鳥取県内と大阪市場に30トンを出荷し、1950万円の販売高を見込む。

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