慰霊碑清掃し新職員研修 信楽鉄道事故から32年

慰霊碑周辺の清掃を終え、黙とうする甲賀市の新規採用職員ら=10日午前、滋賀県甲賀市

 滋賀県甲賀市(旧信楽町)で1991年、第三セクター信楽高原鉄道(SKR)とJR西日本の列車が正面衝突し、乗客ら42人が死亡した事故から14日で32年になるのを前に、市に新規採用された職員らが10日、SKRの正木仙治郎社長とともに現場近くにある慰霊碑周辺を清掃した。新職員研修の一環で、正木社長は「事故から30年以上の月日が流れた。風化させず、改めて事故の教訓を生かしていかなければならない」と語りかけた。

 市はSKRの設備を保有。事故を風化させず、新職員に市民の安全を守る責任を理解してもらう目的で清掃を毎年行っている。今年は新職員34人が参加した。

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