「白いイルカ」神戸空港に飛来 エアバスの大型貨物機「ベルーガST」 フランスからヘリ輸送

神戸空港に降り立った特別大型貨物機「ベルーガST」=10日午前、神戸市中央区(撮影・風斗雅博)

 欧州航空機大手エアバスの特別大型貨物機「ベルーガST」が10日、神戸空港に飛来した。フランスから双発ヘリコプター「H225」2機を運んだ。

 ベルーガSTは、胴体幅が7.7メートルと世界一で、一般的な旅客機の1.3倍。胴体上部が大きく膨らんだ白い機体が特徴で、ベルーガとも呼ばれるシロイルカに似た外見から名付けられた。神戸空港に飛来するのは2021年12月以来約1年半ぶりで、国内に降り立つのは3度目。

 10日朝に関西空港を経て午前9時半ごろ、神戸空港に到着。空港の展望デッキや周辺には機体を一目見ようと、朝早くから多くの人が詰めかけ、カメラを構えた。兵庫県姫路市の男性(75)は「大きさも形も魅力的。すごい飛行機だ」と感激していた。

 ヘリ2機は、同空港敷地にあるエアバス・ヘリコプターズ・ジャパン(東京)の拠点で装備品などが取り付けられ、国内の納入先に届けられる。(大島光貴)

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