議長候補に小倉氏 副議長は江本氏 自民岡山県議団 難航の4役も内定

小倉弘行氏

 岡山県議会最大会派の自民党県議団は10日、県議会内で総会を開き、改選後初の臨時会に立てる正副議長候補について、議長は小倉弘行氏(6期、岡山市中区)、副議長は江本公一氏(5期、総社市)を選んだ。併せて選出する党県連役員の人選が難航。会派内の協議は3日間に及び、10日未明に決着した。

 議長候補は6期の未経験者3人のうち年齢や在職年数を踏まえて小倉氏、副議長候補は同じく未経験の5期生から江本氏がそれぞれ推され、全会一致で了承された。定数55の県議会で自民は34議席を確保しており、15日の臨時会で行われる正副議長選でも両氏に決まる見通しだ。

 任期2年の党県連役員人事では、幹事長に小野泰弘氏(8期、総社市)、総務会長に神宝謙一氏(6期、瀬戸内市)、政務調査会長に蓮岡靖之氏(7期、倉敷市・都窪郡)、議員総会長(県議団長)に渡辺英気氏(8期、同)の4役を内定した。

 人事協議は8日にスタートし、会派内派閥の政友会(19人)と県政会(15人)が代表者を出して話し合いを重ねたが、4役のポスト配分を巡って主張が対立。10日未明になって両派閥のトップ同士が折衝した結果、実務の要となる幹事長を政友会が獲得し、双方が2ポストずつ分け合うことで折り合った。

 臨時会では民主・県民クラブ(10人)と共産党県議団(3人)も独自に正副議長候補を立てる方針。正副議長候補はそれぞれ、民主・県民クが柳田哲氏(4期、倉敷市・都窪郡)と高橋徹氏(3期、岡山市中区)、共産が森脇久紀氏(5期、岡山市北区・加賀郡)と須増伸子氏(3期、倉敷市・都窪郡)。公明党県議団(6人)は自民候補を支持する見通し。

江本公一氏

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