新庄まつり、観覧席4年ぶり復活 コロナ禍前の規模へ

新庄まつり宵まつり(2022年)

 豪華な山車(やたい)行列で知られる新庄まつり(8月24~26日)の実行委員会(会長・柿崎力治朗新庄商工会議所会頭)が9日、新庄市の山形新聞最北総支社で開かれた。新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けの「5類」移行などを受け、今夏は観覧席を復活させるなど、コロナ禍前の規模で通常開催を目指す方針を確認した。

 新庄商工会議所や市、関係団体の代表約30人が出席した。若連(町内単位の組織)が作る山車のパレードはJR新庄駅前通りなど市内中心部で24、25の両日行われる。今夏は20若連のうち19若連が山車を製作して運行する。新庄駅前ふれあい広場アビエスの観覧席は4年ぶりに復活させる。24日の宵まつりで3千席、25日の本まつりで1800席を設け、6月上旬から有料観覧席の販売を行う。

 柿崎会長は「昨年の新庄まつりは通常に比べて80%ほどの規模だった。今年は100%を目指したい」とあいさつした。

 新庄まつりの山車行事は国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録されている。実行委によると、昨年のまつりの人出は33万人で、コロナ禍前の2019年に比べて6割弱だった。

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