「母の日」(14日)のギフト商戦が長崎県内でも活気を帯びている。8日に新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが「5類」へ移行。各小売店は、外出やマスクを外す機会が多くなる「アフターコロナ」を見据え、化粧品や暑さ対策グッズなどを取りそろえる。贈る側の購買意欲も高まっている。
浜屋百貨店(長崎市浜町)では、マスク着用ルール緩和に伴い、化粧品類の売れ行きが好調だ。店内の米ブランド「クリニーク」は、保湿ケアセット「モイスチャーサージ100Hセット23S」(5940円)を数量限定販売。マスクを外せば隠せない、肌のたるみやしわを気にする母親に贈る人が増えている。米ブランド「エスティローダー」は、アイシャドーやリップなど計6点を華やかな桃色のトートバッグに詰め合わせた数量限定「マザーズデイ2023」(9900円)が人気。
売り場担当者は「特にリップはコロナ禍で売れなくなったが、需要が戻ってきている。その場でケースに名前を刻印できるのでギフトに最適」と推薦する。
アミュプラザ長崎(同市尾上町)では、ハーブとボディーケアの店「コンプレ」がコロナ禍で落ち込んだ客足が回復した今年から、ボディケアチケット(5千円)をPR。500円券10枚つづりで肩や脚などのマッサージに利用できる。50~80代に人気で、親子で使う人も多いという。
日中は気温が上昇し、屋外は暑さ対策が欠かせなくなってきた。ゆめタウン夢彩都(同市元船町)内の雑貨専門店「長崎ロフト」では、クールネックバンド(2640円)が売れ筋。程よく首元を冷やし、繰り返し使える。担当者は「昨年も人気だった。今年はグラデーションカラーも登場し、売り切れるかも」と話す。
母の日の贈り物として定番の花類。オランダ屋企画が同市魚の町で運営する生花店「フラワーギャラリーオランダヤ」では、カーネーションを筆頭に、ベゴニアやアジサイなどの季節の花も好調。川口親義社長は「コロナ流行時は『会えない分、少し高価な花を贈ろう』と考える人が多かったようだが、昨年より単価が少し下がっている印象」。ニーズが高いのは3千~5千円程度の価格帯。花好きな人に贈る場合、植え替えて育てられる鉢物を購入する傾向があるという。
母の日 長崎県内ギフト商戦活気づく 「アフターコロナ」見据え化粧品や暑さ対策グッズが人気
- Published
- 2023/05/10 12:30 (JST)
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