小6で会社設立!? 自由な発想で特許取得した耳につけないイヤリングに迫る

母の日に向けて親子セットの“耳につけないイヤリング”であるマイヤリングを販売している株式会社マイヤリングス。

社長の水野舞さんは、小学5年生で自身が考えたマイヤリングの特許を取得し、小学6年生のときに株式会社マイヤリングスを設立しました。その自由な発想で日々マイヤリングを広めるための活動をしています。
今回は舞さんと父親でありi育事業アドバイザーである水野敬さんに話を聞きました。

特許を取得したマイヤリングを発明したきっかけは?

親子セットで販売しているマイヤリング(株式会社マイヤリングス様より提供)

ーマイヤリングを発明したきっかけを教えてください

幼稚園生の頃から“可愛いもの”に興味があり、母がつけていたピアスに憧れていたんです。
小学生になってからイヤリングを付けてみたんですが、耳が痛くなってしまうだけでなく、かぶれてしまったためつけることができませんでした。
ですが「大人と一緒のものをつけたい」という思いが消えず、自分なりに解決できないか考えたときに耳が痛くならないアクセサリーを思いついたんです。

もともとモノ作りが好きだった舞さんは、小学2年生のときに毛糸にストローとビーズを通しヘアピンをつけたアクセサリーを作ります。

自分で何かを表現することの楽しさを知っていた舞さん。
工夫を凝らしたデザインで、その完成度にお父さんも驚いたのだとか。

舞社長が小学2年生のときに作った試作品(株式会社マイヤリングス様より提供)

ー舞さんが最初に試作品として出したアクセサリーを見て、どう思いましたか?

素晴らしい発想で大人だとなかなか気づかない視点だなと思い、これは大事にしていきたいと思いました。
実際に正面から見るとイヤリングやピアスのように見え、ストローを使ったデザインも考えて作られていると思いました。

舞社長が小学2年生のときに作った試作品(株式会社マイヤリングス様より提供)

こだわりは「必ず自分がつけたいと思うもの」をつくること

マイヤリングスの会議風景(株式会社マイヤリングス様より提供)

ーマイヤリングのデザインには舞さんも携わっているのですか?また、こだわりについても教えてください

そうです。デザインは必ず自分がつけたいと思うものにしています。お客様に購入したいと思ってもらえるように「自分が毎日つけたいと思えるものは?」というのを考えながらデザインを決めています。
自分がいいなと思ったパーツを選び、それに合うチェーンなどを選んでデザインしています。マイヤリングは通常のイヤリングやピアスより長めに作られており、髪につけたときにゆれるところもポイントです。

また、原点が「お母さんと一緒につけたい」という思いがあったため、親子でおそろいでもつけれるよう大人っぽい綺麗めなデザインにしています。
大人がつけていたものに憧れていた幼少期の自分に贈るならどういったデザインがいいのかを考えながらデザインしています。

ーマイヤリングを販売してからお客様からどういった声が届きましたか?

「自分のお小遣いで買いたい」「お母さんと同じものをつけたい」と言ってくれる子もいてとても嬉しいですし、また作りたいと思えます。金属アレルギーの方でアクセサリーをつけることを諦めていた方にも嬉しい声をいただきました。

また、周りの友人もマイヤリングを買ってくれた子やおそろいで買ってくれた子もいます。そういった反応を直接聞けるのはとても嬉しいです。

マイヤリング「hanana」(株式会社マイヤリングス様より提供)

ー会社を設立するにあたり、不安なことはありましたか?

小学生で会社を設立するなんて想像できなかったですし、明日どうなるのかわからないという不安で怖いと感じることもありました。ですが、責任感を持ちすぎず大人に頼ることで自分の不安を軽減するようにしていました。

今は会社を作ってよかったなと思っています。自分に自信を持てない時期があり不安な気持ちがたくさんあったのですが、知らない世界に踏み込んでみるのはすごい楽しいと感じます。
この体験をできたのはラッキーではありますが、そのチャンスを自分の努力で大きく成長させることができたと思っています。

―現在の業務はどのようなことをしているのですか?

マイヤリングのデザイン開発や、より広めるための企画を考えています。

マイヤリングの活動は子どもたちの発想やアイデアを1つひとつ大切にし1つひとつ形にしていくことをテーマにしており、それを実現するために何をすべきかを日々考えています。
そのために病院や施設の子どもたちにも広めていくためのイベントなどを企画中です。

過去に入院をしていた時期があった舞さん。舞さんにとって病院はマイナスなイメージが大きかったようですが、同じように入院している子どもたちと一緒に何かを作ったり遊んだりすることで楽しい空間を作ることができました。その経験から同じような境遇の子どもたちに楽しみを見つけられるような場を作りたいと思い日々活動しています。

「現在は施設や病院だけでなく、バザーやお祭りのようにみんなが集まるようなイベントができたらと思っています」
さらに、マイヤリングの特徴を活かして、小児がんの子どもや薬の副作用で髪の毛がない子たちにも帽子にマイヤリングをつけてもらいたいと考えているようです。多くの子どもたちに届けたいという熱い思いがあるようです。

自由な発想やアイデアを形にして、多くの人々にその“楽しさ”を体験してもらいたいと願うマイヤリングス。今後どういったアイデアが生まれるのか楽しみです。

ほ・とせなNEWS編集部

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