高見のっぽさん死去 NHK「できるかな」出演

高見のっぽさん

 NHKの教育番組「できるかな」の「ノッポさん」として知られる俳優で作家の高見のっぽ(たかみ・のっぽ、本名嘉明=よしあき)さんが2022年9月10日、心不全のため東京都の病院で死去していたことが10日分かった。88歳。京都市出身。葬儀は近親者で行った。

 1966年からNHK教育テレビ(現・Eテレ)の番組「なにしてあそぼう」「できるかな」に出演。一言もしゃべらず、工作をする「ノッポさん」役で親しまれた。相棒は人気キャラクターの「ゴン太くん」で、緑色の帽子がトレードマークだった。

 NHK「みんなのうた」の「グラスホッパー物語」(2005~06年放送)では、おじいさんバッタに扮して歌声を披露し、ブームになった。

 映画俳優や奇術師として活躍した父に付き従ううちに芸能界入りした。NHK放送文化賞など受賞。13年から宮沢賢治作品の一人芝居を上演し、絵本や童話も手がけた。

 関係者によると、高見さんが生前、「死後半年以上伏せてほしい」と希望していたため、今月10日の誕生日に合わせて公表したという。

インタビューに答える高見のっぽさん=2016年7月、東京都内のホテル

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