「反射糸」のファッションショー 滋賀県警、交通事故防止に

ファッションショーで「反射糸」を使用した帽子を着用するディレクターの大塚千津子さん=10日午前、滋賀県警本部

 滋賀県警は10日、夜間に光をはね返す塗料を使った「反射糸」を使用した衣類を普及しようと、大津市の県警本部でファッションショーを開いた。高齢者に反射糸を使った服やアクセサリーを身に着けてもらい、交通事故を減らそうという狙い。

 県警によると、2022年に県内の交通事故で死亡した人は38人。うち23人が65歳以上で、さらにそのうち8人が夜間の歩行中の事故だった。

 ショーでは、県内の裁縫教室の生徒19人が反射糸を織り込んだレインコートやバッグを身に着け、ランウエーを歩いた。

 県警は14年から裁縫教室の講師を「反射糸ファッショナブル・ディレクター」に委嘱し、反射糸の普及に努めている。

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