【宇野昌磨「コラントッテ」発売記念イベント】ゲスト・友野一希が宇野との絆を語る。愛犬・Emmaも登場!

5月6日、名古屋市内で磁気健康ギア「コラントッテ」の新モデル「コラントッテ TAO ネックレス スリム ARAN mini【SHOMA2023】」の発売記念イベントが開催され、アドバイザリー契約を結ぶ宇野昌磨選手が登場しました。

2017年から毎年限定発売されている宇野選手のスペシャルモデルも、今回で7年目。「世界一からの挑戦」をテーマにデザインされた新モデルは、「世界選手権2022」の初優勝を記念したラインストーンが1粒あしらわれています。

イベントは、トークショーからスタート。司会者からの「どんな1年でしたか?」という質問には、「この1年は『やることをすべてやれたな』というシーズンでした。一昨年は“より上を目指して、成長を続けたい”と突っ走った1年で、その翌年に結果(世界選手権優勝など)が出ました。そのさらに次の年ということで難しいシーズンだったと思いますが、その中でも自分がやるべきことを見極めてしっかりできたんじゃないかなと思います」と回答。

そして、日本男子シングル初となる世界選手権連覇については、「周りの皆さんの反応を見ていると、今回より初めて優勝した時の方が『ようやくだね』という気持ちが伝わってくる感じでした。今年は、もちろん『絶対に1位がとれる』という状態ではありませんでしたが、しっかり力を発揮すれば(優勝が)可能な位置にいたので、(優勝できて)自分も安心しましたし、周りの人たちからもホッとした気持ち、安堵が伝わってきました」と総括。加えて、「過去にも万全ではない状況で試合をしてきたからこそ、難しく考えることはありませんでした。どれだけ調子がよくても、たった1回のチャンスで失敗してしまうと悔しく残念な気持ちになります。逆に『たった1回を何とか乗り切ればいいんだ』と。今回はたった1回しかないチャンスに救われたと思います」と振り返りました。

さらに、昨年に続いて宇野選手の愛犬・Emmaちゃんがステージへ。宇野選手は「うちの子、Emmaです」と優しく抱き締め、「どんな人にも懐いておなかを見せるような子です」「言葉はしゃべれないけれど、Emmaちゃんは体で『こうしてほしい』というのを表すのがうまいんです」と紹介し、「かわいがりはしますが、僕はたくさん面倒を見ているわけではないので、懐いていないかもしれません。(家族の中での懐き度は)3か4か…もっと下かも」と苦笑いを浮かべました。

続けて、今回は友野一希選手がスペシャルゲストとして登場! 宇野選手が「僕はほかの選手と全く交流しないので、アイスショーなどに(友野選手が)いてくれると助かるというか…。『THE ICE』とかで僕の代わりに一希くんが(後輩を)まとめてくださったり、頼ってばかりです」と感謝を伝えると、友野選手は「僕からしたら昌磨くんが引っ張ってくれていて。お互いに得意・不得意がありますし。僕は“背中で語る”ことはできないので、昌磨くんがやりたいことを代わりにみんなに伝えるというか…。『THE ICE』の時はなるべく積極的に交流するようにしていました」と名コンビぶりを明かしました。

また、友野選手は宇野選手との絆についてエピソードを披露。「一緒にグランプリシリーズ・ロシア杯(19年)に出た時、お互い成績が振るわなかったというか、苦しい時期で。試合が終わってから夜明けまで2人で『俺たちどうする?』みたいな、今後の話をしました。僕は五輪などを見ていて、昌磨くんといえば『とても強い』『とにかく自分の目標に向かってひたすら突き進んでいる人』という印象があったんですけど、その時初めて目の前で昌磨くんの口から、弱音じゃないですけど、『こういうところで苦労していて…』というのを聞いて、『あ、昌磨くんも人間なんだ』って(笑)。いろいろと話を聞いて、みんなそれぞれ悩みがあって頑張ってるということをその時に知れたので、自分の中で貴重な時間になりました」と振り返りました。

その後、宇野選手は来シーズンのテーマを発表。「新」という1文字を色紙に書いた宇野選手は、「いろいろなことが変わっていく年になるんじゃないかなと思います。今までは“より結果を出すにはどうしたらいいか”という気持ちで意気込みを書いていましたが、(そこから)すごく変わる、新しい年になるんじゃないかな」とコメント。そして、「自分がどう新しくなっていくかは、僕にもまだ分からないことだらけではありますが、この1年が新しくなる年になると思うので、その変化を楽しんでいただけたら」とファンへメッセージを送りました。

ここからは、イベント終了後に行われた囲み取材の模様をリポート。

――宇野選手は「ワンピース・オン・アイス」で初めて役を演じることになりますが、その経験は今後にどう生かせそうですか?

宇野 「僕は競技で“何かを演じる”という気持ちで演技したことがないので、新しい挑戦になると思います。制作側がどのようなイメージで作ろうとしているのか、ちゃんと意図をくみ取って、それを少しでも表現できるように頑張りたいと思っています。またそれがどのように競技に生きてくるかですが、“(役を演じることは)僕ができていないことをやる”ことだと思うので、すごくためになるのかなと思っています」

――友野選手も反乱軍のリーダーであるコーザ役で出演されますね。

友野 「普段は自分自身を磨いていって、自分自身を表現することが多いと思いますが、今回は与えられた役をいかに自分に憑依(ひょうい)させるかということが大切になってくると思います。とにかく目の前のことに全力で取り組んでいきたいですし、少しでもショーに貢献できたらいいなと思います」

――ご自身のプログラムで好きなものを強いて挙げるとすると何でしょうか?

友野 「スケーターとして成長できたという思い出も込みなのですが、ジュニア時代の最後の年の『巴里のアメリカ人』は僕のイメージをガラッと変えてくれたプログラムで。かなり完成されたプログラムだったのですごく印象に残っていて、好きだなと。あとは『ウエスト・サイド・ストーリー』や『La La Land』…僕は自分で自分のプログラムを好きになるようにしていて、毎年毎年『いいな』と思って終えれるようにしているので、どのプログラムにも愛を持っているかなと思います」

宇野 「僕は一希くんとは逆で、過去に滑ってきたプログラムで自分が好きだと思えるプログラムにまだ出合えていないというか…。プログラム自体が悪いのではなく、僕にとって好きか好きじゃないかは“自分が自分でそのプログラムを見たい”と思えるプログラムにまで完成させられたかというところに基準があって、過去のプログラムではそれはまだ一度もありません。『自分の好きなプログラムがない』というのは、そういう理由になります。今回のエキシビションナンバー(「Come Together』)は、作りたてにしては手応えもあり、好きなプログラムではありますが、ジャンプを入れるようになって何度も滑り込んでいく中で、自分が好きだと言えるプログラムになればいいなと思っています」

宇野選手は、今後「プリンスアイスワールド2023-2024 佐賀公演」「ワンピース・オン・アイス」「THE ICE」など多数のアイスショーに出演予定。宇野選手のさらなる進化を現地で目撃してください。詳しくは各ホームページをチェック!

撮影/丸山慎一

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