メルセデスF1のハミルトン、フィジオのアンジェラ・カレン離脱後のサポートチーム体制を発表

 メルセデスF1チームのルイス・ハミルトンは、長年にわたってフィジオセラピストを務めたアンジェラ・カレンの離脱後、新たなサポートチーム体制がすでに始動していると語った。

 今シーズン第2戦サウジアラビアGPの金曜、ハミルトンは突然、カレンとの7年間の仕事上の関係に終止符を打ったことを発表した。

 理由は公表されておらず、7度のF1世界チャンピオンのハミルトンは、2児の母であるカレンは「自身の夢を追求」することになったと語った。メルセデスF1のチーム代表トト・ウォルフによると、決別を決めたのはハミルトンであり、彼は「以前から変化を求めていた」という。

ルイス・ハミルトン(メルセデス)とフィジオのアンジェラ・カレン

 カレンはフィジオとパーソナルアシスタントのふたつの職務を果たしていた。ハミルトンによると、現在は2名のスタッフが分担してその役割を担っているということだ。それを含め、現在のサポートチーム体制全体について、ハミルトンは、F1マイアミGPの週末に説明した。

「少し違う体制になっている。(カレンの)役割は2名が分担している」

「素晴らしい体制が出来上がっている。ひとりはステボ(スティーブン・ロード)で、彼は僕のマクラーレンでのデビュー戦の時から一緒にいる人物だ」

「マクラーレンからここに移った時に、彼も一緒に来て、僕のギヤボックステクニシャンを務めた。その後いくつか違うポジションに就いて、今は僕を助けてくれている」

2020年F1アイフェルGP 優勝したルイス・ハミルトン(メルセデス)とレースチーム・コーディネーターのスティーブン・ロード

「その他では、トレーニングはカイリーと行っている」とハミルトンは付け加えた。

「サンティやペニーもいる。素晴らしいサポート体制だよ。残りのチームメンバーは変わらない」

“ペニー”というのは、カナダ生まれのタレントマネージャーであるペニー・ソウのことで、ハミルトンのマネジメント会社『プロジェクト44』の仕事をし、F1以外の彼のビジネスの管理を担当している。

ハミルトンの『プロジェクト44』をサポートするペニー・ソウ

 ハミルトンは今もカレンとの親しい関係は変わっていないと語った。

「つい先日アンジェラと話をした。僕たちはいつも連絡を取り合っているんだ」

「これからも常にお互いの人生に関わり続けることになるだろう。次の面白い冒険を楽しみにしている。それがスカイダイビングになるのか、いつかエベレストに登ることなのか、何になるかは分からないけどね。僕たちはお互いの旅路を支え続けている」

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