国の借金1270兆円、最大更新 増加ペース加速、コロナの歳出増

国の借金総額の推移

 財務省は10日、国債と借入金、政府短期証券を合計した国の借金が2022年度末時点で1270兆4990億円となり、過去最大を更新したと発表した。22年度は約29兆円増え、前年度の約24兆円増から増加ペースが加速。新型コロナウイルスや物価高対策といった巨額歳出により、国債の発行が増えた。支出の拡大を税収で賄えず、借金が膨らむ構図が続いている。

 内訳は、利払いや償還に主に税収が充てられる「普通国債」が1027兆973億円となり、1千兆円を初めて突破した22年末時点を超えた。普通国債を含めた国債は31兆7030億円増の1136兆3830億円だった。

財務省

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