トヨタ売上高最高37兆円 原料高重し、4年ぶり減益

記者会見するトヨタ自動車の佐藤恒治社長=10日午後、東京都中央区

 トヨタ自動車が10日発表した2023年3月期連結決算は、売上高が18.4%増の37兆1542億円と過去最高を大幅に更新した。円安や販売増が寄与した。純利益は前期比14.0%減の2兆4513億円で、前期の過去最高益から一転し、4年ぶりの減益となった。鋼材やアルミといった原材料の価格高騰が重しとなった。

 同時に発表した24年3月期の連結業績予想では、本業のもうけを示す営業利益を10.1%増の3兆円と見込んだ。実現すればトヨタ自身の日本企業の最高記録を塗り替える。売上高は2.3%増の38兆円、純利益が5.2%増の2兆5800億円とした。

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