「魔女狩り」とトランプ氏 性的暴行認定に対抗姿勢

トランプ前米大統領(右)の証言映像を見る作家ジーン・キャロルさんの法廷スケッチ=4日、ニューヨーク(ロイター=共同)

 【ニューヨーク共同】トランプ前米大統領が9日、約27年前の性的暴行などを巡る民事訴訟で賠償を命じられた。長きにわたり沈黙を余儀なくされた原告側は勝利を喜んだ。前大統領は来年の大統領選を前にした政治的動機に基づく「魔女狩り」だと訴え、逆に支持拡大に利用する姿勢を鮮明にした。

 原告の作家ジーン・キャロルさん(79)は「信じてもらえなかったために苦しんできた全ての女性の勝利だ」と声明を発表した。米メディアによると、前大統領は10人以上の女性から同意のない性的行為などを実名で告白され、今後は類似の訴訟も予想される。

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