奥日光のベルギー大使館別荘、5年ぶりに特別公開 6月30日から3日間

日光市のベルギー大使館別荘

 福田富一(ふくだとみかず)知事は10日の定例記者会見で、日光市中宮祠の中禅寺湖畔にあるベルギー大使館別荘を6月30日から3日間、5年ぶりに特別公開すると発表した。県誕生150年と建築95周年の記念事業。入館は約千人限定の事前予約制で、今月下旬から県ホームページで受け付けを始める。

 別荘公開は、2018年のJRグループによる大型観光企画「本物の出会い栃木デスティネーションキャンペーン」以来となる。前回は計12日間に1万人超が来館した。今回は期間を短縮し、人数を制限する。県自然環境課によると、予約を先着順、抽選にするかは検討中という。

 別荘は木造2階建ての洋館。1928年に「ホテルオークラ」創始者大倉喜七郎(おおくらきしちろう)が建て、ベルギー側に贈ったとされる。現在も使用中で、普段は見学できない。

 公開するのは1階のエントランス、ホール、サロン、テラス、ベランダ。公開時間は6月30日が午後2時~5時20分。7月1、2の両日は午前10時~正午と午後1時~5時20分。入館無料。

 また県などは6月から始めるモバイルスタンプラリー「国際避暑地日光 皇室・大使の別荘めぐり」の対象にベルギー大使館別荘を追加する。

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