61回目となる静岡ホビーショーが静岡市で開幕した。過去最多の企業や団体が出展、4年ぶりに海外バイヤーの姿も見られ、会場は賑わいを見せた。
5月10日、静岡市の「ツインメッセ静岡」で開幕した模型の見本市「静岡ホビーショー」。
新型コロナが「5類」へ移行されたが、入場口では検温が行われ、入場者の半数以上がマスクを着用していた。
(記者)
「静岡ホビーショーが開幕、ことしは4年ぶりに海外からのバイヤーの来場も多くみられる」
2023年のホビーショーには、過去最多となる97の企業や団体が出展している。ブースでは、各メーカーの最新モデルや売れ筋商品などが披露され、バイヤーらが品定めをしていた。
静岡ホビーショーは新型コロナの影響で、2020年は中止、21年は業者招待のみ、22年は一般公開も再開するなど、徐々に体制を整えてきた。
そして2023年は、規模をコロナ前の水準に戻そうと一般公開の定員数を増やし、約7万人の入場を見込んでいる。
コロナ前と同じ水準の来場者の見込みに、出展者も期待を寄せている。
(出展者)
「コロナの状況の時には、プラモデルをうちで組み立てる方が多かった。一時的に売り上げも上がっていた。コロナが終わって、おうち時間のところを外出で過ごされる方にも、完成品の商品をリリースしていったり、幅広く展開できればと」
県外からも多くの来場者が訪れている。
Q)どちらからきました?
(山梨からの来場者)
「山梨県です」「造形をするので材料とかツールの情報を集めにきた」
(埼玉からの来場者)
「今後出る商品がどんなものか、お客様に正確に伝えられるように見に来た」「手に取って物を見てからでないと自信もっておすすめできないので、まずは現物を見たいと」
模型業界への追い風となったコロナ禍の「巣ごもり需要」。コロナへの対応が変化する中での今後の展望について、静岡模型教材協同組合・田宮理事長は・・・
(静岡模型教材協同組合 田宮俊作 理事長)
「プラモデルの商売は日本の商品がないとできない」「新製品の発売が多い、外国からは注文殺到して、静岡の模型がないと海外が困る」「静岡に来てみんな楽しんでいる」
プラモデル需要は世界的にも高まっていて、業界への追い風は続きそうだ。
静岡ホビーショーは10日から5日間の日程で13日、14日が一般公開日となっているが、すでに定員に達したため受付は終了しているということだ。