遅刻や欠席連絡「漏れはなし」「だいぶ楽に」保護者⇔学校 アプリの時代 磐田市の事例=静岡

子どもの遅刻や欠席を学校に連絡する。電話で連絡している様子をイメージした方が多いかもしれませんが、いま、静岡県内の一部の地域ではスマホのアプリを使った連絡に代わり始めています。

学校と保護者の連絡専用アプリ「CoDMON(コドモン)」。2023年春から磐田市が公立小中学校などで本格的に導入しました。

<磐田市立富士見小学校 伊藤亮 主幹教諭>

「欠席の連絡だと一覧で出るようになっています。例えば一人の子を押してみますと、どんな理由で遅刻をしてくるか書かれていて」

例えば、子どもの欠席を連絡する場合。保護者が「CoDMON」で欠席を連絡。教員が確認すると画面上に「確認済み」と表示されます。

<磐田市立富士見小学校 伊藤亮 主幹教諭>

「漏れがないというところも子どもにとっての安心・安全な学校という意味では充分貢献してくれているかなと思います」

新型コロナの流行以降、朝はさらに多忙を極め、電話に出る余裕すらないという教員。「CoDMON」は連絡の行き違いなどのヒューマンエラーを防ぐ一助になることが期待されています。

「CoDMON」のメリットを感じている保護者もいます。磐田市役所で働く近藤洋介さんは小学5年生の息子を市内の学校に通わせています。

<近藤洋介さん>

「お姉ちゃんがいま中学生なんですけど、(2021年までは)一緒の小学校に通っていたので、休みの時は(欠席連絡用紙を)持っていくというのがあったんですが、持っていく人がいない状況で『CoDMON』を使って一回(小学生の息子の)お休みの報告をしたことがあります」

21年までは姉が同じ小学校に通っていたため、欠席連絡は用紙で提出していましたが、2022年からはそれが出来なくなりました。

<近藤洋介さん>

「誰かに紙を渡さなければいけないということがなくなったので、だいぶ楽にできたかなと思います」

さらに磐田市は小中学校だけでなく、公立の全ての幼稚園、保育園に「CoDMON」を導入しました。同じアプリに統一することで子どもが進学した際の親の負担を減らすのも狙いです。

<磐田市学校教育課 小沼裕樹課長>

「小学校入学時というのはただでさえ、いろんな作業が保護者の方について回ってしまう中で、ひとつ連絡のツールのアプリの入れ替えをしなくて済むというのは非常に大きかったのかなと思います」

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