「ダイナミックなバレー目指す」セリンジャー新監督、立て直しへ意欲 Vリーグ2部降格のヴィクトリーナ姫路

「百%」と書いた色紙を手にする姫路のアビタル・セリンジャー新監督(右)。左は上原光徳副社長=姫路市、ラヴィーナ姫路(撮影・辰巳直之)

 バレーボールVリーグ女子のヴィクトリーナ姫路の新監督に就任することが決まったアビタル・セリンジャー氏が10日、兵庫県姫路市内で記者会見した。2002年に久光製薬(現久光)を優勝に導いた64歳は「高さやスピードのあるダイナミックなバレー」を目標に掲げ、2部降格が決まったチームの立て直しへ意欲を見せた。

 昨年まで女子のオランダ代表を指揮し、約20年ぶりに日本のバレー界に戻ってきた。夏ごろからチームに合流する予定で、複数年契約となる見通し。会見ではバックアタックなどを絡めたリズムのある攻撃に加え、「ボールを落とさない精神力や強固なチームワークも重要」と語った。

 姫路は今季、1部で5勝28敗と低迷し、2部との入れ替え戦でも連敗した。現在のチームについて、セリンジャー氏は「まだ直接プレーを見ていない」と言及を避けたが、「選手が100%のプレーを積み重ねることで、1部復帰や日本代表選出も達成できるはず。肉体的な能力を強化し、注目されるチームをつくりたい」と意気込んだ。(山本 晃)

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