中国外相、初訪日へ意欲 年内模索、ハイレベル経済対話も

林芳正外相、中国の秦剛国務委員兼外相

 中国の秦剛国務委員兼外相が北京で4月に林芳正外相と会談した際、就任後初となる日本訪問への意欲を伝えていたことが10日、分かった。両政府は日中平和友好条約締結から45周年を迎える今年中の実現を模索している。訪日に合わせ、中断している閣僚級の「日中ハイレベル経済対話」を再開させたい考え。日中関係筋が明らかにした。

 中国は、急速に関係改善する日本と韓国が米国と連携し対中圧力を強めることを警戒。日韓との関係を正常軌道に戻したいとの思惑がある。

 中国外相の訪日が実現すれば20年11月の王毅国務委員兼外相(当時)以来。林氏の訪中に続く秦氏の訪日で政府要人による往来を本格的に再開させる。

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