斉藤健一郎氏173票、大津綾香氏1票 政女党「どちらが党代表にふさわしいか」総会で党員採決

政治家女子48党の総会が10日、国会内で開かれた。出席した党員により、代表権を争う斉藤健一郎参院議員(42)と大津綾香氏(30)のどちらが党代表にふさわしいかを決める採決が行われ、斉藤氏が代表権を持つ党首に選出された。

議決権を持つ党員は1414人で、853人が委任状を提出。この日は174人が出席し、斉藤氏は173票、大津氏は1票だった。斉藤氏が代表権を持ち、大津氏を党首解任、除名とする立花孝志氏(55)側の「決定事項」を党員が議決で追認した形となった。

代表に選出された斉藤氏は「立花孝志の下に集まっているというところは、何も変わりません。立花孝志と一緒にこの党を盛り上げて、皆さんが期待される党というものはどういったものなのかということを我々役員陣、しっかり新たに選出して、やっていく形になる。多くの声を聞き、国民から認められる国政政党、政権与党へと行くところまで、我々は一丸となって戦っていく」と話すと、立花氏が目に涙を浮かべる場面もあった。

前衆院議員の丸山穂高氏(39)が、党員による議決で代表権をめぐる争いに決着をつけることを提案。丸山氏はこの日の総会で、中立の立場で議長を務めた。大津氏の出席を求め、主張や説明を求めていたが「大津さんは残念ながらご臨席いただいていない。(配信で)ご覧になられているかもしれないし、議事録を送ることも可能」とした。

自らが党首と主張する大津氏は、総会前に都内で開いた会見で「党の総会なるものが開かれようとしています。党規約で我が党は党首以外総会を開けないし、人事を決められない。総会とは言えない」とし、決定は無効であると訴えている。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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