米4月物価4.9%上昇 2年ぶり4%台、伸び鈍化

 【ワシントン共同】米労働省が10日発表した4月の消費者物価指数は前年同月に比べて4.9%の上昇だった。4%台となるのは、2021年4月以来2年ぶり。依然として高い水準だが、伸び率は10カ月連続で縮小し、物価上昇の勢いは鈍化が続いた。金融市場の事前予想(5.0%)も下回った。

 米連邦準備制度理事会(FRB)は3日、物価高を抑えるために主要政策金利を0.25%引き上げることを決め、今後は利上げを休止する可能性を示唆している。高インフレの鈍化が続けば、比較的早い利下げを意識する声が金融市場で増える可能性がある。

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