戦勝記念日の変更は「裏切り」 ロシア高官、ウクライナを批判

ロシア外務省のマリア・ザハロワ情報局長(ロイター=共同)

 ロシア外務省のザハロワ情報局長は10日の定例記者会見で、ソ連によるナチス・ドイツへの勝利を祝って毎年5月9日としてきた「対ドイツ戦勝記念日」を、欧州に合わせて同8日に変更するとしたゼレンスキー・ウクライナ大統領の表明について「祖国のために戦った先人への裏切りだ」と批判した。

 ザハロワ氏は「ウクライナの現政権はナチスとの協力者を称賛してきた」と述べ、戦勝記念日の変更は圧倒的多数のウクライナ国民の意思に反していると主張した。

 ナチス・ドイツが無条件降伏し欧州で大戦が終結したのは1945年5月8日。時差の関係でロシアは5月9日を戦勝記念日とし、モスクワ中心部の「赤の広場」など各地で盛大な軍事パレードを実施している。(共同)

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