新雅弘氏、日大陸上部特別監督に 長距離再建担う 倉敷高も指導継続

 全国高校駅伝男子で倉敷高を3度の日本一に導いた新雅弘前監督(62)が10日、母校の日大陸上部の特別長距離部門監督に就任した。新氏は外部アドバイザーとして倉敷高の指導を続けながら、近年は駅伝で低迷が続く古豪の再建を担う。

 日大は箱根駅伝で歴代3位の12度の総合優勝を誇るが、1974年を最後に栄冠から遠ざかる。この3年は予選会敗退で本大会出場を逃し、さらに長距離部門の指揮官の交代を繰り返すなど迷走。来年の第100回記念大会を前に、倉敷高を全国屈指の強豪に育て上げたOBの新氏に白羽の矢が立った。

 大学4年時に箱根の10区を走った経験を持つ新氏は「苦しむ母校のために力を尽くし、名門復活を果たしたい。掛け持ちはハードで重圧もあるが、そういう環境に身を置けるのは幸せなこと。都大路での連覇を目指し、倉敷高もしっかりサポートする」と抱負を語った。

 倉敷高出身でもある新氏は1986年から同校コーチ、94年から監督を務め、全国高校駅伝は2016、18、22年に制覇。今年4月15日付で学校を退職していた。

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