
【ワシントン共同】米食品医薬品局(FDA)の外部有識者委員会は10日、製薬大手ペリゴの経口避妊薬ノルゲストレル(製品名オピル)について、購入に処方箋が必要な薬からドラッグストアなどで自己判断で買える市販薬への転換を肯定する意見を全会一致でまとめた。FDAが今後、最終判断する。承認されれば米国で初めて経口避妊薬の市販が実現する。
米国では望まない妊娠が年300万件ほど起きているとされる。保守的な州で人工妊娠中絶の制限が進む中、手に入りやすく、コンドームなどに比べて確実な避妊の手段を求める声が上がっていた。
この薬は受精を妨げる作用がある。処方薬としては50年前に承認されている。
