逆さづり…生後2カ月の次男、片足つかまれ骨を折られる 無職の両親逮捕 一緒に暮らす1歳長男を保護

2カ月次男を逆さづり、右足骨折 容疑の両親を逮捕

 埼玉県上尾市で2月、当時生後2カ月の次男に暴行して大けがをさせたとして、県警捜査1課と上尾署は10日、傷害の疑いで、桶川市下日出谷西2丁目、無職の父親(39)と無職の母親(33)を逮捕した。県警は育児に対するストレスが暴行の原因とみて、詳しい経緯を捜査している。

 逮捕容疑は共謀の上、今年2月上旬~中旬ごろの間、当時住んでいた上尾市瓦葺のアパートで、実子の次男=当時2カ月=の右足をつかんで逆さづりにするなどの暴行を加え、右足のくるぶし付近に約4週間の治療を要する骨折を負わせた疑い。県警は共犯事件として、認否を明らかにしていない。

 捜査1課によると、2月26日に県南部の医療機関から、「救急搬送された2カ月の男の子に虐待の疑いがある」と上尾署に通報があり発覚。取り調べや負傷状況から2人の関与を特定した。これまでに泣き声など虐待を疑うような通報はなかったという。事件発生時に同居していた長男(1)は、事案の認知後に児童相談所で保護している。

 県警は日常的に虐待があったかなどを慎重に調べている。

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