13人の“ファウンダーズ”への思い 笹生優花「感謝しかない」

開幕前日は午後にプロアマ戦(撮影/桂川洋一)

◇米国女子◇コグニザント ファウンダーズカップ 事前情報(10日)◇アッパーモントクレアCC (ニュージャージー州)◇6656yd(パー71)

ニューヨークのマンハッタンから北西へ18km余り、ニュージャージー州で行われる本大会は、LPGA(米国女子ツアー)の創始者である13人をたたえる目的で2011年にスタートした。

ツアーが組織されたのは1950年。44年に立ち上げられたWPGAを引き継ぐ形で発足し、今では現存する米国のプロスポーツ団体として最も長い歴史を持つ。13人のレジェンドの中には初代会長のパティ・バーグや、陸上で五輪にも出場したスーパーアスリート、ベーブ・ザハリアスらの名前が並ぶが、存命なのは最年少(89歳)のマリーン・ヘギーだけだ。

1番ティイングエリアには13人のファウンダーズが掲示されている(撮影/桂川洋一)

笹生優花は「自分が初めて出たのは2年前ですけど、そういう思い出がある、この試合があってすごくありがたいと思っています」と語る。「13名がいないのはちょっと寂しい。自分も会えたらな…と、たまには思う。感謝の気持ちしかないですよね」

西海岸から大陸を横断してきた(撮影/桂川洋一)

“ファウンダーズ”は同じプレーヤーにして、ツアー規約の作成から大会の開催、実際の運営にも携わったというから苦労は計り知れない。

ザハリアスが初代の賞金女王に輝いた50年の獲得賞金額は1万4800ドルだった(ちなみに同年の男子はベン・ホーガンが3万5759ドル)。昨年、もっとも稼いだリディア・コー(ニュージーランド)は436万4403ドル。現在に至る発展も、初めの一歩があったからこそだ。(ニュージャージー州クリフトン/桂川洋一)

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