「5類」移行で交通量増予測、事故防げ 11日から全国交通安全運動

 

 新型コロナウイルス禍が収束に向かっている中、春の全国交通安全運動が11日始まる。岩手県内では1~4月の事故と死傷者が前年同期を上回り、高齢者が絡むケースも目立つ。「5類」移行で人や車の往来が増えると見込まれ、関係団体が街頭指導などに力を入れる。

 運動は例年4月だったが、今年は統一地方選と重なったため1カ月遅く実施する。20日まで10日間の日程で、スローガンは「運転は ゆとりとマナーの 二刀流」とした。

 4月の改正道交法施行で、自転車利用者のヘルメット着用が努力義務化されたばかり。県交通安全対策協議会を主体に▽ヘルメット着用と交通ルール順守の徹底▽子どもをはじめとする歩行者の安全確保▽横断歩行者事故などの防止と安全運転意識の向上-の3項目を重点に展開する。

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