苦みが少なくて飲みやすい!コーヒーをもっと好きになれるお店です

毎週月~金曜日ゆうがた5時30分から放送している奈良テレビの「ゆうドキッ!」では「奈良にうまいもんあり!」と題して、プロの料理人に紹介してもらった美味しいお店をつないで紹介していきます。

※この記事は5月8日(月)に放送された内容です。

昔ながらの景観と、可愛い雑貨店やおしゃれなカフェが立ち並び、いつ訪れても飽きない「ならまち」。今回はそんな「ならまち」にあるコーヒーの専門店「天迦久珈琲」さんに訪れました。オーナーの安藤さんが、古事記に登場するアメノカクノカミにちなみ前向きな気持ちを託した名前で、ならまちと三条通りにあるアパホテルの1階にお店を構えています。

今回訪れるのはならまち本店、素敵な鹿のロゴの看板や日除け幕が目印です。

店内は和洋折衷のモダンな雰囲気で落ち着きがあるのですが、気になるのは機関車のような見た目の大きな機械。実はこれ、焙煎機なんです!時間をかけて深く焙煎をすると苦みがしっかりして、浅く焙煎すると豆の持つ酸味や甘み、フルーティさを活かすことができます。

オーナー・安藤 優衣さん

「生のお豆も自分で選ぶことができて、焙煎も自分で焼き具合も調節して、自分の好みの味を最大限に引き出すために自家焙煎にこだわりました。」

奈良市で生まれ育った安藤さんはオーストラリアに留学中、コーヒーが身近にあるカフェ文化に触れて、この店をオープンしました。そして、奈良から世界へ発信したいと決意し、全国通訳案内士という国家資格も取得されたそうです。

オーナー・安藤 優衣さん
「どこの国でもコーヒーは飲むと思うので、こういったコーヒーというツールを使って、この世界遺産がたくさんある奈良から世界中に、日本の魅力とおいしいコーヒーを伝えていけたらいいなと思っております。」

店内には常に10種類から15種類、多くて20種類のこだわりのコーヒー豆が並んでいます。その中から、まずはおすすめのコーヒー「パナマ フィンカ・ラ・オーロラ アウロマール〔ゲイシャ種〕」を淹れていただきました。

一口飲むと…びっくり!コーヒーといえば苦みが強いイメージでしたが、苦みはほとんどありません。甘くてさわやかな香りがふわっと口に広がり、コーヒーというよりは、まるでアールグレイやジャスミンティーなどの紅茶のような不思議な味わいです。

コーヒーが好きな方の間で今、人気が上がってきている品種だそうです。

オーナー・安藤 優衣さん

「コーヒーは苦いというイメージが強いと思うのですが、このゲイシャというお豆は本当に紅茶のように華やかな香りと少しのほどよい酸味、フルーティーさを一緒に楽しんでいただける品種のコーヒーになっています。」

コーヒーだけではなく、コーヒーカップもとても素敵です。

このかわいいカップは奈良の伝統工芸・赤膚焼で、特注で作っていただいたものだそうです。より奈良を感じてほしいという思いがこもっています。

次に淹れていただいたコーヒーはお店に並ぶ豆の中で最高級のもの!お値段はなんと一杯1,500円、豆は100gで7,800円!!グアテマラにある、世界トップレベルといわれるエルインヘルトという農園の中でもさらにトップのお豆なんだとか。

「グアテマラ エルインヘルト パンドラ-レゼルバ コメンダドール〔パカマラ種〕<オークションロットEI08-A>」という、高価なコーヒーを頂きます。

先ほどと違って、濃く香りがとても豊かで、口の中にぶわっと香りが広がって鼻に抜けていきコクがあります。こんなにそのまま飲んでおいしいコーヒーがあるんだと感動します。苦いと砂糖やミルクを入れてしまいがちですが、ブラックコーヒーのまま楽しむことができています。

オーナー・安藤 優衣さん
「コーヒー苦手だったけど、ここで飲んだら飲めるといっていただくことが多くて、とてもうれしいです。」

天迦久珈琲さんではコーヒーと一緒にパンも楽しむことができます。なんとこのパン、こだわりのオリジナル食パンなんです。

安藤さんのこだわりで、珍しい奈良県産の小麦粉を使用した食パンです。「バタートースト」は外がカリカリ、中がしっとりで耳まで柔らかく、バターとよく合います。ほかには、ジャムトーストやピーナッツハニーのトーストも。

オーナー・安藤 優衣さん

「奈良のものを使いたいと思っていて、奈良県産の小麦粉を使用しました。甘すぎるのが苦手なので、甘みはほんのり程度に抑えて、トーストしてもらうと表面がパリっとします。毎日食べても飽きない”食パン”をめざして作りました。」

テイクアウト用のオリジナル食パンは、「LUXURY BREAD 御蓋山 WHITE」と
予約が必要なLUXURY BREAD 御蓋山 BLACK」があります。BLACKはなんと、レーズン・あんこ・チョコと3つの味を同時に楽しめるようになっています。生地が分厚くてもちもち、お土産にも喜ばれること間違いなしです。

最後に、安藤さんに今後の目標を聞きました。

オーナー・安藤 優衣さん
「自分の好みのコーヒーを見つけてもらって、楽しんでいただけるお店づくりと、ここに来たらいつもリラックスして、おいしいコーヒーがいつでも飲める場所という、お客さんにとってポジティブになれる場所でありたいと思っています。」

「通訳案内士という資格があり活動や仕事をしているのでそれも絡めて(全国通訳案内士として)歴史を感じる場所に今後店を拡げていけたらと考えています。」

「Do you come to NARA,please stop by my shop and you can find your favorite coffee.I hope I looking for to see you guys.Thank you very match.

(奈良へ来た時は、ぜひ私のお店へ立ち寄ってください。あなたのお気に入りのコーヒーが見つけられると思います。みなさんにお会いできることを楽しみにしています。)」

■店名 天迦久珈琲 ROASTERY & BREADならまち本店

■住所 奈良市中新屋町18

■電話  070-8306-2604

■時間 11:00頃~17:00
 営業時間に変動あり・SNSをチェック

■定休日 火曜

※この記事は取材当時の情報です。

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