ジャニーズ、ファンが署名郵送 事務所に検証求め、1万6千筆

元ジャニーズJr.の男性の告発を受け、ファン有志の女性らが開いた記者会見=11日午後、東京都新宿区

 ジャニーズ事務所のジャニー喜多川前社長から性被害を受けたとする元ジャニーズJr.の男性の告発を巡り、同事務所に所属するタレントのファン有志の女性らが11日、東京都内で記者会見した。加害の検証などを求める署名が約1万6千筆集まったと明らかにし「応援を続けるために、事務所は(告発に)対応してほしい」と訴えた。

 会見した女性らによると、署名はオンライン上で実施し、8日までに集まった分を同事務所に郵送。第三者による実態調査や再発防止措置を求める要望書も合わせて送った。事務所側は、役員会議に提出すると返答したという。

 告発したのは歌手カウアン・オカモトさん(26)。女性らは同事務所が対外的な説明や被害者への謝罪をしないことを疑問視し、4月に任意団体「PENLIGHT(ペンライト) ジャニーズ事務所の性加害を明らかにする会」を設立、署名活動を始めた。

 会見した女性は同団体の発起人で「応援したい気持ちと、事務所が対応しないのはおかしいとの気持ちで板挟みになっている」と打ち明けた。

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