
イエレン米財務長官は11日、新潟市で記者会見し、米連邦政府の借入限度額が引き上げられない場合、デフォルト(債務不履行)に陥り「世界的な景気後退の火種になる」と警告した。借入限度額は「債務上限」と呼ばれ、法律によって定められている。早ければ6月1日にデフォルトが起こり得るとし、早急に対応するよう米議会に改めて要請した。
先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議に合わせて記者会見を開いた。
借入限度額は今年1月に現在の上限に達した。イエレン氏は「デフォルトにならなくても、債務上限をめぐる瀬戸際の交渉は深刻な経済的負担をもたらす可能性がある」と強調した。