一針ずつ丁寧に 戸塚刺しゅう展 岡山、花や鳥など286点ずらり

 全国有数の刺しゅう愛好者団体・戸塚刺しゅう協会岡山支部の「2023年戸塚刺しゅう展」(山陽新聞社後援)が11日、岡山市北区本町、岡山高島屋8階催会場で始まった。一針ずつ丁寧に仕上げたぬくもりある作品が訪れた人を楽しませている。15日まで。

 同支部と岡山高島屋の50周年記念展で、池田桂子支部長ら指導者と生徒約130人が286点を出品。「岡山市町村の花と鳥」をテーマに、津山市の鶴山公園と桜をあしらった色紙や、倉敷市の鳥・カワセミを施したタペストリーなどが並んでいる。瀬戸内市出身の画家竹久夢二の美人画を刺しゅうで表現したコーナーもあり、会場は華やかな雰囲気に包まれている。

 母親と訪れた岡山県和気町の女性(69)は「糸のグラデーションが美しく、目の保養になった」と話していた。

 入場無料。13、14日午前10時半から体験講習会(随時、要材料費)、14日午前11時からはチャリティー販売があり、収益を山陽新聞社会事業団に寄託する。

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