立民3会派に分裂、神奈川県議会 連合が懸念「衆院選に影響も」

 11日開会の神奈川県議会で立憲民主党が3会派に分裂した。昨年の参院選神奈川選挙区の2人擁立に伴う県議間の確執や、会派内の女性県議へのパワハラ問題のしこりが表面化した形だ。支援団体の連合幹部は「次期衆院選に影響しかねない」と懸念する。事態収拾のめどは立っていない。

 4月の県議選後初となる県議会は11日招集され、本会議で正副議長が選出された。3会派は最大勢力の自民党(50人)に次ぐ順に、立憲民主党・かながわクラブ(14人)、かながわ未来(10人)、立憲民主党(同)。県議選で党公認を得て当選した26人を中心に、それぞれ構成される。

 分裂の背景には、改選数4と非改選の欠員補充1の計5議席を争った昨年7月の参院神奈川選挙区への対応がある。県連が新人2人の擁立を決め、事実上二分された。当選したのは1人で最下位だったため、双方に不満がくすぶり続けた。

 連合側は3分裂の状況に、次期衆院選を見据え「内紛続きの印象が良くない」と苦言を呈し、早期の関係修復が必要との認識を示す。

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