海兵隊で激しい差別を受けるゲイの青年 信念が周囲の意識を変えていく 「インスペクション」公開決定

エレガンス・ブラットン監督の長編デビュー作「インスペクション ここで生きる」が、2023年8月4日より劇場公開されることが決まった。

「インスペクション ここで生きる」は、監督の体験に基づく実話を基にした作品。ゲイであることで母に捨てられ、16歳から10年間に渡りホームレス生活を送っていた青年・フレンチ。自らの存在意義を追い求める彼は、生きるために残された唯一の選択肢と信じて、海兵隊への入隊を志願する。だが、訓練初日から教官の過酷なしごきに遭い、さらにゲイであることが周囲に知れ渡ると激しい差別にさらされてしまう。理不尽な日々に幾度も心が折れそうになりながらも、その都度自らを奮い立たせ、暴力と憎悪に毅然と立ち向かうフレンチ。やがて彼の信念は、徐々に周囲の意識を変えていく。

実体験を基に監督を務めたのは、海兵隊に在職中だった20代の時に初めてカメラを手にし、そこから映像記録担当としてキャリアをスタートさせたエレガンス・ブラットン。社会からも除外され、“透明だと思っていた”自分を癒やすために映画を撮ろうと決意した監督は、「この映画で主人公が感じる欲望、恐れ、そして最終的に抱く目標まで、すべて本物です」と語っている。

主人公であるエリス・フレンチを演じるのは、俳優・歌手として活動し、2019年のトニー賞では別々のパフォーマンスで2つの部門(演劇主演男優賞/ミュージカル助演男優賞)にノミネートされるという、史上6人目の快挙を成し遂げたジェレミー・ポープ。本作では第80回ゴールデングローブ賞で主演男優賞(映画・ドラマ部門)にノミネートされるなどの評価を受けた。

【作品情報】
インスペクション ここで生きる
2023年8月4日(金)TOHOシネマズ シャンテ、新宿武蔵野館ほか全国公開
配給:ハピネットファントム・スタジオ
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