バスが谷底に転落してハチの巣を直撃、乗客45人が刺され6人が死亡

不運な事故で、8歳の少女を含む6人が命を落としたと、英Daily Mailなどが報じている。

Daily Mailによると今月8日、中米ニカラグアで60人を乗せて走行していたバスが機械系統の故障によって制御不能に陥り路肩へ転落し、およそ50メートルの斜面を滑り落ちたという。この時点では奇跡的に死者は出ていなかった。

しかし、バスが突っ込んだのはコーヒー農園の敷地内に設置されたミツバチの巣箱だった。ここで飼育されていたアフリカナイズドミツバチは攻撃性が強い“キラービー”とも呼ばれる種。巣を壊されたことで怒り狂ったハチがバスの乗客たちに襲いかかり、60人のうち45人を次々と刺したという。

14人が病院に運ばれたが、8歳の少女とその母親、そして19歳から84歳までの計6人が息を引き取った。

Sky Newsによると、アフリカナイズドミツバチは他の種に比べて反応が速く、防御力も高い上にターゲットをしつこく追いかける習性があるという。人を襲った事例の数はヨーロッパミツバチのおよそ10倍にのぼり、これまでに1000人以上がこのハチの犠牲になっているそうだ。

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