静岡・湖西市の中学校で2019年に、当時の中学2年生がいじめを受けたと訴えていた問題で、湖西市いじめ問題調査委員会はいじめがあったと認定し、学校や市教委が誤った対応をしていたと報告した。
これは、2019年に湖西市の中学校に通っていた当時中学2年生が、部活動で同級生からいじめを受け不登校になったと訴えていたもの。湖西市教育委員会は重大事態のおそれがあるとして、2021年11月に弁護士や医師などの第三者に調査委員を委嘱していて、5月11日、委員は教育委員会に調査結果を報告した後、会見を行った。
調査結果では、同級生から被害を受けた生徒に対して「距離を置く」ような態度や言動があり、心身に苦痛を与えるいじめの事実があったと認定し、学校の対応については本人からサインがあったにも関わらず配慮が足りなかったほか、校長自ら「いじめがなかった」と認定するなど、不適切な対応を行っていたと指摘した。また、市教委ついては、積極的に対応を行ってこなかったとし、これらのことから本人に回復不能な損害が生じたと指摘した。