看護職員の8割が「慢性疲労」 医労連、3万5千人調査で

看護職員の労働実態調査について説明する医労連の佐々木悦子委員長=11日午後、東京都台東区

 日本医療労働組合連合会(医労連)や自治労連などは11日、加盟労組のある医療機関や介護事業所の看護職員約3万5千人を対象に昨年実施した労働実態調査で、8割近くが「慢性的な疲労を感じ、仕事を辞めたいと思っている」と回答したと明らかにした。新型コロナ対応で深刻化した人手不足が解消されていないとして、人員の増強を求めている。

 医労連によると、主に看護師を対象に准看護師、保健師、助産師も含めて昨年10~12月に調査を実施。9割以上が女性だった。

 医労連の佐々木悦子委員長は、大量退職が相次ぎ「病棟閉鎖や診療の縮小をせざるを得ない状況だ」と指摘。負担が重い夜勤の回数制限などを訴えた。

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