麻生氏、尹大統領と会談 日韓関係改善努力に敬意

韓国の尹錫悦大統領(右)と夕食を共にする自民党の麻生副総裁=11日、ソウル(大統領府提供・共同)

 【ソウル共同】自民党の麻生太郎副総裁は11日午後、韓国を訪問し、同日夜に尹錫悦大統領とソウルの大統領公邸で会談した。韓国大統領府によると、麻生氏は日韓関係改善に向けた尹氏のリーダーシップに敬意を表した。尹氏は両国関係発展への協力を要請した。会談は夕食を交え、2時間以上に及んだ。

 日韓関係を巡っては岸田文雄首相が7日に訪韓し、首脳同士の相互訪問「シャトル外交」を本格的に再開した。麻生氏も訪韓を通じ、関係改善を後押しする狙いがある。

 会談では尹氏は「最近の改善の雰囲気を生かし、さらなる発展に関心を持ってほしい」と伝えた。麻生氏は「大統領の努力により両国関係がこの1年余りで全く違う局面に変わった」と評価。自身も両国間の交流に積極的に役割を果たすとした。

 麻生氏は訪韓に先立つ麻生派会合で、シャトル外交復活を評価した上で「皆でいろいろな形のものが出来上がってこないと、両国関係はなかなかうまくいかない」と指摘。首脳同士以外の関係構築が重要との認識を示した。

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