メルペイ不正利用事件 関税法違反容疑で外国籍の男女2人逮捕 だまし取った加熱式たばこを輸出準備か

神奈川県警本部

 中国人グループによるスマートフォン決済サービス「メルペイ」の不正利用事件で、神奈川など8県警合同捜査本部は10日、関税法違反(無免許輸出予備)の疑いで、貿易会社「OCEスカイ」社長でベトナム国籍の女(27)=東京都江戸川区=と、交際中の中国籍で従業員の専門学校生の男(24)=同=の両容疑者を逮捕した。

 同社は一連の事件でだまし取った加熱式たばこを仕入れ、中国や香港に輸出しており、神奈川県警などは犯行グループとの関係性を詳しく調べている。

 逮捕容疑は、2人は共謀して、昨年9月15日に東京都文京区の同社事務所で、加熱式たばこなど125カートン(輸出契約価格約85万円)が入ったダンボール箱計3個を、関税を免れるために送り状にマスクや衣類と偽って記載し、中国や香港に無許可で輸出する準備をした、としている。たばこを郵便で輸出する場合、20万円を超えると税関に申告する必要がある。女は「中国に発送しようとしたことは間違いありません」と容疑を認め、男は否認している。

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