「藤子・F・不二雄SF短編ドラマ」総合テレビの放送が決定。永山絢斗、岡山天音、増田貴久ら出演の新作も発表!

4月からNHK BSプレミアム・BS 4Kで放送された「藤子・F・不二雄SF短編ドラマ」シリーズが、5月29日からNHK総合の「夜ドラ」枠(月~木曜午後10:45)枠で放送されることが決定。さらに、6月にNHK BSプレミアム・BS 4Kで放送される新作の放送日程と出演者が発表された。

国民的漫画「ドラえもん」の生みの親、藤子・F・不二雄がライフワークとした、大人向けの刺激的でシュールな味わいのあるSF短編漫画を基にした実写作「藤子・F・不二雄SF短編ドラマ」。1話15分完結(一部作品は前・後編の計30分)という、手軽に見られる短編ドラマながら、現代人の心に刺さるテーマがギューッと濃縮された充実のシリーズとなっている。

5月29日は、鈴木福、田牧そら、柴崎楓雅、藤井夏恋、池村碧彩、山本耕史出演「おれ、夕子」。30日は又吉直樹、鈴木杏、武内駿輔、渡辺哲、大方斐紗子、大和田伸也、遠藤憲一出演「メフィスト惨歌」。31日は、加藤茶、井上順、山崎潤、原扶貴子、池田鉄洋、三ツ矢雄二、ベンガルら出演「定年退食」。6月1日は、水上恒司、坂口涼太郎、北香那、岡崎体育、富田望生、やついいちろう出演「テレパ椎」をオンエア。

6月5日は、塚地武雅、高橋努、アベラヒデノブ、宮下かな子、本多力出演「昨日のおれは今日の敵」。6日は、青木柚、吹越満、横田真悠、望月歩、宮田早苗、霧島れいか出演「親子とりかえばや」。7・8日は、金子大地、堀田真由、加藤清史郎、福山翔大、宮崎吐夢、片岡礼子、宮川一朗太出演「流血鬼 前編・後編」をおくる。

そして、6月4日(午後10:50)放送の彗星(すいせい)が地球に衝突する事態を目前としたパニック模様を描く「箱舟はいっぱい」には、永山絢斗、袴田吉彦、さとうほなみ、古田新太が登場。

大山役の永山は「漫画原作はとても面白くて、ぜひやってみたいと思って飛び込んでみたものの、いざ自分が演じるとなると、いろいろ難しかったです。監督が藤子・F・不二雄先生の熱烈なファンということで、身をゆだねて演じました。漫画のコマと同じような構図で撮りたいとおっしゃられるのですが、なかなか漫画そのもののように表現することはできず、やはり生身の人間が演じるということでそれなりに工夫したつもりです。原作を知らない方にも十分楽しんでいただけると思いますので、お楽しみに!」と役作りでの苦労を打ち明ける。

細川役の袴田は「藤子・F・不二雄先生の生誕90周年という節目に出演のお話をいただきありがたい思いです。数多くの作品の中から今回、『箱舟はいっぱい』細川役を演じさせていただきました。1974年に発表されながら、今も現実に起こりうる可能性があるのでは?と考えさせられる不思議な作品。人類の終焉(しゅうえん)が訪れるということを実際に自分が知ったら、一体どんな時を過ごしていくのだろうと、考えさせられました。皆さんもこの物語の1人として実在するなら誰とどんな時を過ごしていくのか考えながら見てほしいです」と作品への思いを語る。

大山の妻役のさとうは「彗星が地球に衝突し、人類が滅亡してしまうかもしれない。何が本当で、誰がうそをついているのか。『箱舟はいっぱい』は約50年前に描かれたお話で、私は出演のお話をいただいてから初めて漫画を拝見しました。彗星に限らず、今の時代にもあり得そうな、意外に身近な内容だと感じ震えました。本多アシタ監督の原作への愛と敬意を存分に受け、永山さん演じる大山もとても愛らしく、楽しませていただました。ぜひお楽しみにお待ちいただければと思います」と作品と撮影について触れる。

連絡員役の古田は「藤子F先生はほんわかした空気の漫画が多いですが、実は非常にブラックな漫画も描く人だということは知っていました。原作を読んで、最後ハッピーエンドに終わらせないぞ、という気概が見えて、ちょっと悪い感じで終わるのがF先生っぽいな、と思いました」と物語の感想を伝え、「演じた連絡員の役は、原作でもかなり間抜けな感じの人なので、そのように演じた方が、ラストシーンが気味悪くなるのではないかと思って演じました。15分のドラマですが、すごく豪華なキャストで、おいらは東野幸治さんとみっちゃん(清水ミチコさん)の架空のテレビ番組を楽しみにしています」と出来栄えに期待を寄せる。

同じく4日(午後11:05)放送の、この世のすべてに実在感を持てなくなったサラリーマンの物語「どことなくなんとなく」には、岡山天音、竜星涼、西野七瀬が出演する。

天地役の岡山は「子どもの夢想のようでもあり、どこか現実のすぐそばの物語でもあるような、不思議な感触のお話でした。江口(カン)監督の再解釈で、より原作の奥深さや、いびつな様相が増していく過程がとても興味深かったです。共演者の皆さまも以前よりご一緒させていただいている方々で、この奇妙な世界に飛び込む上で、とっても心強かったです。またご一緒できてうれしかったです」と撮影を振り返る。

友人役の竜星は「友人役のオファーをいただき、初めてSF短編シリーズを読み進めるうちに、これが幼い頃よく見ていたアニメと同一人物の作品なのかと、衝撃を受けました。ブラックユーモアにあふれていてとても面白い。主人公は誰か? 岡山天音くん? これはやりたい! 2人で山に登りたい! そう思っていたのは僕だけかもしれませんが(笑)。過酷な山での撮影ではありましたが、素晴らしいロケーションのおかげでより壮大な映像になったと思います。藤子・F・不二雄さんのドラマ版の世界観をお楽しみください」と心を躍らせながら撮影に参加したことを報告。

天地の妻役の西野は「藤子・F・不二雄先生の作品といえば『ドラえもん』というイメージがありましたが、『どことなくなんとなく』は、不思議でダークな世界観で、藤子・F・不二雄先生の作品の振れ幅に驚きました。原作に忠実な部分とドラマならではの部分もあり、演じる上で難しいなと感じていましたが、江口監督、そしてこれまでも何度かご一緒している岡山天音さんとの撮影だったこともあって、安心して撮影することができました。ぜひご覧いただけたらうれしいです」とメッセージを寄せている。

また、11日(午後10:50)放送の、宇宙船の密室で繰り広げられる船員たちのギリギリの攻防劇「イヤなイヤなイヤな奴(前・後編)」には、NEWS・増田貴久、萩原聖人、野間口徹、浅利陽介、飯島寛騎、竹中直人という若手からベテランまで豪華メンバーが勢ぞろい。

ミズモリ役の増田は「今回は『実際にはこんな人いないのでは?』と思うくらいギリギリの悪役キャラを演じさせていただき、すごく面白かったです。原作漫画は何十回も読み返し、最後のオチに向けて、秘密を抱えたミズモリが、各シーンで何を思い、どのように生きているのかを考えつつ演じました。ミズモリの笑い方は、原作通り『フェーヘッヘッ』とやりたいなと思って練習し、現場で監督の前でやったら一発OKでした」と役作りが成功したことを明かし、「豪華なキャストの方々と共演させていただき楽しかったです。ここまで嫌なヤツを演じたのは初めてです。どうぞぜひ見ていただいて僕を嫌いになってください!(笑)」と新たな役柄をアピール。

ヒノ役の萩原は「メンバーが男性だけで、普通の人がいない(笑)チームだったので面白かったです。物語は、ボタンの掛け違いだらけなのですが、目的は一つという設定で、チームで演じる醍醐(だいご)味を味わいました。ヒノは熱血漢のキャラですが、怒りっぽい短気な役は演じていてエネルギーを使います。竹中さんは怒るところも適度に抜きながらなさっていて見ていて楽しそうでしたね(笑)。原作は、昔に描かれた未来の話ですが、やはり人間を描いているので普遍的なテーマになっていると思います。年齢を選ばない作品になると思うので楽しみです」とコメント。

ドイ役の浅利は「SFが好きで、しかも藤子・F・不二雄先生の作品。絶対に面白い!!と思い作品へ参加させていただきました。共演者の皆さんもすてきな方々ばかりで、楽しみながら撮影に臨むことができました。中でも竹中直人さんとは、大河ドラマ『秀吉』(NHK)以来の約26年ぶりに共演ができてとってもうれしかったです。一緒のシーンでは終始笑いが起きていて、それを耐えることなく素直に笑っていました。撮影現場での楽しさが、視聴者の方々に伝わることを願います!」と訴える。

船長ツキシマ役の竹中は、「とてもいいチームで楽しい撮影でした。自分のことを棚に上げて言いますが、キャストがみんな変で面白い!(笑)。大河ドラマ『秀吉』で子役の頃共演した浅利くんと久しぶりに一緒になれたのもうれしかったですし、増田さんの『フェーヘッヘッ』という笑い方、最高でした。自分が演じた船長には、先入観を持ちたくないのであえて原作漫画は読まずに臨み、監督や周囲に合わせて演じました。少し頼りない船長になっています。みんなアクの強い人ばかりで、間違いなく面白くなると思うので、期待していてください」と自信を見せている。

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