園遊会、マスク越し笑顔で交流 両陛下、コロナ禍の苦労気遣う

令和初となった春の園遊会で、天皇、皇后両陛下と話す卓球の伊藤美誠選手(右から2人目)。右端は元車いすテニス選手の国枝慎吾さん、同3人目はスピードスケートの高木美帆選手=11日午後、東京・元赤坂の赤坂御苑

 新型コロナウイルス禍の影響などで4年半ぶりの開催となった11日の園遊会は雨の中、天皇、皇后両陛下が傘を差しながら出席者に丁寧に声をかけて回り、マスク越しに笑顔があふれた。

 今回は五輪の金メダリストが多く招かれた。陛下は卓球の伊藤美誠選手に「いろいろ苦労も多かったのでは」と尋ね、伊藤選手は「(東京五輪が)1年延期になって自分の実力を上げることができ、優勝できたと思っています」と応じた。

 北京冬季五輪で主将を務めたスピードスケートの高木美帆選手は「次の大会はコロナを気にすることなく、できたらいいなとアスリート全員が感じている」と話した。

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