政府「米の一存で決まる」 衛星センサーの軍事利用

 政府は11日の参院外交防衛委員会で、日本の人工衛星に載せる米国の宇宙状況監視(SSA)センサーに関し、米国が軍事目的で利用する可能性は否定できないと説明した。共産党の山添拓氏の質問に対し「(利用方法は)米側の一存で決まるということだ」(内閣府宇宙開発戦略推進事務局の坂口昭一郎審議官)と答弁した。

 日本が打ち上げを予定する準天頂衛星「みちびき」6号機と7号機を巡り、坂口氏は「米国防総省が運用するセンサーを搭載する」と強調。主な用途について「スペースデブリなどを宇宙空間から観測するためのものだ」と述べた。

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