「山田方谷」大河ドラマ化を 県内官民組織 NHKに要望9回目

 備中松山藩の改革に尽力した儒学者・山田方谷(1805~77年)のNHK大河ドラマ化を求め、岡山県内の官民組織の代表者らが11日、東京都渋谷区のNHK放送センターを訪れ、要望書を提出した。

 伊原木隆太知事や近藤隆則・高梁市長、戎斉・新見市長、高梁市出身でみずほフィナンシャルグループ名誉顧問の橋本徹さんらが訪問。NHKの山名啓雄メディア総局長に要望書を手渡した。

 非公開の面会後、伊原木知事は「『(実現まで)諦めない』という私たちの思いは伝わったのではないか。粘り強く取り組みを続けたい」と述べた。橋本さんは「大河ドラマ化されれば、知名度が飛躍的に高まる。方谷の功績をより多くの人に知ってもらえるようにしたい」と期待した。

 要望は9回目。今回は、方谷を題材にした小説「孤城春たり」の連載が本紙で始まったことについても触れ、「ドラマ化に向けた機運は一層高まっている」などと訴えた。

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