【イスラマバード共同】パキスタンの最高裁は11日、汚職事件に関与した疑いで逮捕されたカーン前首相の逮捕を違法と判断し、捜査当局に釈放を命じた。詳しい判断理由は不明。カーン氏側は、裁判所で拘束されたことから「逮捕は法廷侮辱罪に当たる」と主張し、最高裁に異議を申し立てていた。地元メディアが報じた。
判断を前に、判事は拘束について「裁判所の神聖さが損なわれた」「重大な恥辱だ」との認識を示していた。
カーン氏は9日、別事件で首都イスラマバードの高裁へ保釈請求に訪れたところ、首相在任中の不正な土地取得に関与した疑いで捜査当局に逮捕された。
