●富山市中心部で警戒
G7(先進7カ国)富山・金沢教育相会合は12日、富山市で開幕する。4日間の日程で、12、13日は富山市、14、15日は金沢市で、各国の閣僚が「コロナの影響を踏まえた今後の教育の在り方」を全体テーマに議論する。国内開催の閣僚会合では初めて複数県の共催となる。
富山市では、12日にエクスカーション(視察)で、各国の参加者が市内の小中学校を訪ね、児童と会食したり、生徒の課外活動を見学したりする。13日は富山国際会議場で、オープニングセッションやこどもサミット宣言書に関する意見交換、「コロナ禍を経た学校の役割」「可能性を引き出す教育」を議論する会合が行われる。
教育相会合の開幕を前日に控えた11日、会場となる富山国際会議場周辺は富山県警による厳戒態勢が敷かれた。2人一組の警察官が何組も歩き回り、富山城址公園内では茂みに棒を突っ込み、怪しい物がないか確認する姿も見られた。
●駅や商業施設も
県都の交通の要衝などでも警戒に当たった。富山空港ではごみ箱の中を入念に確認し、富山駅では北陸新幹線ホームを何度も巡回した。県内各地の商業施設にも警察官を派遣した。
県警の中田聡警備部長は「テロを防ぐには『見せる警備』が重要だ。付け入る隙を与えない」と力を込めた。