最多4千人、巨大船で訪れ ベリッシマ金沢入港

金沢港に初寄港した豪華客船「MSCベリッシマ」=金沢市の大浜埠頭(ドローンから)

 金沢港で過去最大となる17万1598トンのクルーズ船「MSCベリッシマ」が11日、同港大浜埠頭(ふとう)に初めて寄港した。19階まである巨大な船から過去最多の乗客約4千人が降り立ち、金沢市内や隣県の観光に繰り出した。

 MSCクルーズ(スイス)のMSCベリッシマは全長315.8メートル、幅43メートル。客室は2217室あり、プール、カジノ、シアター、複数のレストランやバーなどを備える。

 横浜発着の日本1周10日間の旅の途中で秋田から金沢に立ち寄った。港でミス加賀友禅や加賀友禅大使の出迎えを受けた乗客は、約70台のバスやタクシーに乗り込み、ひがし茶屋街や近江町市場、能登や加賀の温泉郷、高岡市の国宝瑞龍寺などへ向かった。

 船は午後4時ごろ、次の寄港地である韓国・釜山へ出港した。石川県によると、5月20日と8月22、29日にも金沢への入港を予定する。

  ●12日は晴れから曇り

 11日の県内は高気圧に覆われて晴れ、最高気温は金沢20.1度など4地点で20度を超えた。金沢地方気象台によると、12日も晴れ、夕方から曇りとなる。

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