箱根の新入生「大きく育ってね」 芦ノ湖にヒメマスの稚魚500匹放流

1年生の小学校入学を記念し、芦ノ湖で行われたヒメマスの放流=11日、箱根町箱根

 新1年生の入学を記念して、神奈川県箱根町立箱根の森小学校(同町宮城野)の1年生と6年生計約40人が11日、芦ノ湖にヒメマスの稚魚約500匹を放流した。

 6年生のサポートを受けながら、バケツを抱えた1年生が「大きく育ってね」と声をかけて湖に放した。5~10センチの稚魚が元気いっぱいに泳ぎ回る様子を見た1年の男子児童(6)は「家族で釣りに来ることもある芦ノ湖に、小さな魚が流れていった。楽しかった」と笑顔で話し、6年の女子児童(11)は「自分の入学時にも放流した。小学校生活もあと1年、負けずに成長していきたい」と意気込んでいた。

 旧箱根小学校の頃から続く取り組みで、閉校を機に途絶えていたが、10年前に再開した。例年協力している芦之湖漁業協同組合の担当者は「在校生が昨秋に採卵してふ化させたヒメマスを放流している。箱根の自然を大切にする子どもに育っていってもらえたら」と話した。

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