JR品川駅に和風の新ビル 30年度完成へ、概要判明

JR東日本が品川駅の直上に建設中のビル外観イメージ(同社提供)

 JR東日本が品川駅(東京都港区)の直上に、商業施設や駅事務室などが入る和風なデザインの10階建てビルを建設中だ。1番線の山手線から15番線の横須賀線までのホームをまたぐ広大な構造で、延べ床面積は約4万9千平方メートルに及ぶ。2030年度の完成を目指している。

 ビルの概要が明らかになるのは初めて。JR東の担当者は取材に「品川駅は東京と地方を結ぶ重要なターミナル。快適性を向上させたい」と説明している。

 JR東によると、ビルは再開発中の街区を通じて隣の高輪ゲートウェイ駅とつながる予定で、建築家の隈研吾さんが折り紙をモチーフにデザインした高輪ゲートウェイ駅と一体性を持たせた。品川駅のビルは地上に線路があり、2階に当たる部分が改札、3~6階が商業施設となる。7~10階は駅事務室などが占める。

 品川駅のビル完成に先立つ27年度には新たに「北口」の改札も新設。都市再生機構(UR)が整備する高速バスやタクシーの乗り場とつながる。

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