ハードスペックだっていいじゃないか! 吉田優利的クラブ選びで中古市場をリサーチ

吉田優利のドライバーとシャフト選びはアスリート志向のアマチュアのお手本になるだろう

国内女子メジャー「ワールドレディスサロンパスカップ」を制した吉田優利。難コース、難セッティング、雨による難コンディションの中、我慢比べとなった戦いで勝利を手にした。ギアへのこだわりが感じられるクラブセッティングの中から、歴代使用ドライバーとそのシャフト選びについて中古ショップ目線で注目してみよう。

2019年のプロ転向後、2020年にブリヂストンと用具使用契約を結んだ。最初に選んだのは「ツアーB JGR ドライバー」(2019年)。ボールが上がりやすくつかまりが良いモデルで、中古では純正シャフトなら1万5000円前後からが相場だ。当時はフジクラ「スピーダー 569 エボリューション 5」(2018年)のフレックスSを装着していた。手元がしっかりしていて、先端のスピード感があるモデルだ。ブリヂストン用のスリーブが装着されているシャフトは、単品で1万5000円前後から見つけることができる。

2021年「楽天スーパーレディース」で初優勝を飾った頃から、クラブ選びの傾向に変化が見られる。ドライバーのヘッドは変えずに、シャフトをフジクラ「VENTUS BLACK」(2021年)の5Sに変更。男子プロの使用が多いモデルで、男性アマチュアでもハード過ぎて手が出せない人も多い。中古では3万円前後からが相場。

そして、2022年シーズンからはブリヂストン「B1 ドライバー」(2021年)に変更。このシリーズには、ミスヒットに強くつかまりが良い「B2」というモデルもあるが、低スピンで操作性が高く強弾道を打ちやすい「B1」を選択。中古では3万5000円前後から見つかる(シャフトは「VENTUS BLACK」を継続使用)。22年夏から、つかまりのよいフジクラ「スピーダー NX GREEN」(2022年)の5Sに変更。中古市場での価格はブリヂストン用のスリーブが装着されたシャフトで3万円台前半からとなっている。

意図的にハードスペックなドライバーとシャフトを投入し、レベルアップを成し遂げた吉田優利。ちょっと背伸びをして、ハードなクラブを使いこなせるように研鑽したい人には参考になるセッティングだ。

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