車シェア、通院や買い物支え 宮古・田代地区の住民が活動

コミュニティ・カーシェアリングを利用している住民。高齢者らの足を支え、共助の輪を広げている

 宮古市の田代地区の住民が連携し、乗用車を共同利用する「コミュニティ・カーシェアリング」の活動に乗り出した。地元ボランティアが運転手となり、移動が困難な高齢者らの通院や買い物を支える仕組み。新型コロナウイルス禍で減った交流の機会にもつながっており、共助の輪を広げている。

 3月に田代カーシェア会(田頭(たがしら)久雄会長)が発足し、地区民38人のうち11人がドライバーを担当。会員の高齢者の求めに応じて病院や店舗に送り迎えするほか、毎週月曜には住民向けの買い物ツアーを行っている。燃料などの経費は会員が負担し合う。

 日本カーシェアリング協会(宮城県石巻市)から5人乗りの乗用車1台をレンタルし、閉校した地元の旧亀岳小に駐車。2022年12月から試験運行して以降、月平均15人程度が利用するなど好評だ。

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